洲本市との域学連携活動として、市に寄付された築100年を超える古民家(旧高田邸)を、建築学を学ぶ大学生が設計から施工まで携わって再築しました。 地元の設計士さん、施工管理者さん、大工さんにご指導いただきながら母屋、長屋門、蔵を1年半かけてリノベーションしました。また、長屋門と蔵については耐震診断も行い、原状維持を前提とした耐震改修方策を検討しました。 母屋は様々な用途で活用できるよう、使い勝手のフレキシブルさを意識して設計を行いました。また「里床」と名付けたウッドデッキを新設し、のどかな里の風景を眺めることができます。 牛舎や納屋として使われていた長屋門は、宿泊が可能な施設に改修しました。 洲本市市長を表敬訪問し、再築大賞の受賞報告を行いました。 |
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素材を生かし、食べる人の心を思いやるおもてなしは家づくりと似ています。料理人として商いに従事する施主様ならではの視点が家のいたるところに反映されています。 土壁が熱を吸収し、保温、保湿効果を高め一年を通して心地よい住空間を実現しました。 「食の職人」が選んだ「家の職人」との新しい物語が始まります。 豊かな自然が広がる米原市能登瀬に武骨で素朴な中にも気品ある、「日本の家」が完成しました。 焼き杉板と漆喰壁が、伝統在来ならではの落ち着きを漂わせます。 四方からの風の流れを取り込み、空気の循環を考慮した設計で、夏は涼しく冬は暖かく、深い庇と暖炉の煙突が印象的な外観です。 |
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築88年という歴史を築いてきた建物。 産まれ育ち、共に歩んできた歴史だからこそ、簡単に“壊す”ことは出来ませんでした。 『綺麗に直してあげたい』という想いをずっと抱いていた時、子供たちから 「お父さんが残してくれたお金を自由に使いな」という後押しもあり、再生を決意。先祖が残してくれた建具・柱・梁をそのまま活かし、 けれど使いやすく、そして快適な住まいへ。 新しい建具や漆喰も“本物”を使用しました。 人が住みやすく、愛猫と共に過ごしやすいよう、 小さな所に沢山の工夫をこらしました。 建物を生き返らせる再生。 自慢したくなる家になりました。 |
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